こんにちは、ataokaです。
皆さんは iDeCo に加入していますか?
iDeCo について調べると、「やり得」「節税できるので必ず得する」といった記述が目立ちますが、一方でデメリットに関する情報もあるため、迷っている人も多く居ると思います。
しかし、iDeCoにはデメリットも存在するため、必ずしも全ての人が得をする訳ではありません。
また、手続きが意外と煩雑なため、頑張って加入したけどそれほどメリットが無かった!ということもあります。
今回は、どのような場合に iDeCo に加入すると損するかを、具体的な人物像もあわせてご紹介したいと思います。
iDeCo の概要やメリット/デメリットについては下記で紹介していますので、こちらもご覧ください。
iDeCoのメリット・デメリットと掛金について。個人の運用実績も公開
~目次~
1. 所得が低い/控除が多い人
対象となる人:就職して間もない人/フリーターの人/ローンや扶養控除
iDeCoの一番のメリットと言えるのが、所得控除です。
例えば、額面で20万円の人が20%の税金を取られると、手取りは 16万円になります。
一方で、iDeCoで2万円貯蓄して居ると、2万円分は税金が取られないため、実質16万4千円となり、4千円得をします。
しかし、所得が低い人は"累進課税制度"という制度のため税率も低く、上記のメリットが低くなります。所得税を払ってない人にはメリットは 0 になります。
ちなみにフリーターの方も、"自営業"という扱いのため、最大68000円/月の加入ができます。
また、60歳まで引き出せないため、今の生活を安定させるための資金として手元に置くべきであり、将来のことよりまずは今を考えましょう。
特に就職して間もない人は、貯金等もまだ出来ていないと思います。まずは急な病気などに備えて、現金で貯金をしましょう。
同様に、扶養控除や住宅ローン減税の効果をすでに受けて居る人は、所得税の還付などを別途受けられるため、ローンの額によっては、メリットが無くなったり、損をしたりする可能性がありますので、しっかり確認しましょう。
このように、税制上のメリットが低い人は、iDeCoへの加入を再度検討して下さい。
2. 借金をしている/する予定のある人
対象となる人:自動車や家等のためにローンを組む予定の人/既に借金がある人
2 と似て居る部分はあるのですが、借金のある人はそちらの支払いが優先です。
単純に借金には利子が発生するため、先払いして借金を返してしまったほうが結果的には得をします。
「20%の控除があるなら、借金の金利より得じゃないか」と思う方もいるかと思いますが、iDeCoには運用手数料や引き出し手数料がかかります。もちろん、その値が20%を超えることはありませんが、デメリットとしてきちんと検討すべきです。
また、定期的な支払いが発生するため、実質手取りが少なくなり、急な出費などに対応しきれなくなる恐れもあります。
今があっての将来の蓄えとなります。iDeCoはあくまで将来のためのものなので、まずは今を落ち着かせることを優先しましょう。
3. 税制控除以上のメリットを引き出せる人
対象となる人:年齢が若く資産運用が得意な人/今は趣味に生きたい人
これは、30年後の1万円より今の8千円の方が価値のある人になります。
例えば資産運用が得意な人で、毎年平均3%の利益をあげている人がいるとします。
一旦税金は置いておきますが、8000円を30年間複利で運用すると税金を考慮しても約1万5千円となり、iDeCoを使うより5千円も特になります。
このように、税の控除以上に利益を出せる方は、iDeCoに預けずに自分で運用した方が良いでしょう。
また、今どうしてもやりたいことがあり、それにお金が必要な人、特に若い人は無理してiDeCoにお金を入れるのをやめて今を楽しみましょう。
iDeCo自体は30歳,40歳になってからでもメリットを十分に得られます。むしろ先に述べたように所得が多い方が税制控除のメリットが大きいです。
まずは今の若い時間を大事にしましょう!
4. まとめ
上記で挙げた人以外でも、例えば下記のような人はメリットが得られにくい場合があります。
・近々転職する人
(給料が下がる場合税制上のメリットが少ない/転職時の手続きが煩雑)
・人生設計が曖昧な人
(今後大きな買い物をする必要に迫られるかもしれない)
・リスクを許容出来ない
(運用商品によっては損をする可能性がある/iDeCoの制度自体が破綻する可能性がある)
全体的に見ると、20代で若い人/所得の少ない人や30代で結婚したてで何かとお金が入用な人が当てはまるかと思います。
デメリットばかり挙げましたが、逆に、年齢が比較的高く、高所得な人、比較的生活に余裕のある人は入り得とも言えます。
皆さんの現状と、今後の人生設計を考えて、入るかどうかをしっかり検討しましょう。